いまや、ほとんどの受験生にとって必須の小論文。しかし、その対策方法は、「書く→持って行く→赤字を入れられる→ふーん」という流れがほとんどです。穴のあいたバケツに水をいれているような感覚に陥りませんか?
そこで、今回は!2000人以上の指導実績をもとに、毎回使ってきた、特別な練習方法を大公開!こんなお悩みを解決しちゃいます!
- 毎回、文章を書くのは大変
- 次回に活かすことのできるトレーニングをしたい
- もっと、基礎・根本的なことに時間をかけたい
そもそも小論文とは?
そもそも小論文とは、「小さな論文」なので、当然『論理的であること』が大前提です。論理的とは、「自分の意見を説得力をもって述べることができているのか」、カンタンにいえば、「説得力があるかどうか」です。では、その説得力とは、どのような要素から成るのでしょうか?大きく分けると、以下の4つです。
① 効果的な段落構成であること
② 誰が読んでも分かりやすく説明できている
③ 主張が一貫していること
④ 一定の客観性があること
どうですか?この全てを見なければ、採点基準を満たしているとは言えません。今回は、最も大切で、差が生まれやすい①のトレーニング方法について解説します。
書かずにできる!小論文の練習方法
早速、トレーニングに移りましょう。「効果的な段落」とは、以下のような例が挙げられます。
・自分の主張→理由①→理由②→理由③
・自分の主張→理由①→予想される反対意見→理由②
・原因→プロセス→結果
これらは、あくまでも、一例です。このような、段落全体の流れを意識しなければ、小論文とは言えません。それでは、このトレーニングは、どうすればよいのでしょうか?
トレーニングのポイント
みなさんができること、それは、要約文を作ることです。例えば、自分の主張→理由①→理由②→理由③ の場合、『私が~~~と考えるのは、理由①、理由②、理由③だからである』と要約できますよね。これだけを、色んなパターンで、1つの小論文のテーマから、とにかくたくさん作ります。これを繰り返します。要約文ができないのに、文字数を埋めることは不可能ですよね?
まずは、このトレーニングから、始めてみましょう。
実際にやってみよう!
今回のテーマは「コロナ渦が高校生に与えた影響」でいきます。10分間で、できるだけ、色々な要約文を作ってみましょう。
それでは、始めます。この下に、いくつか例を挙げておきます。書けてから、見てくださいね。
- 親の経済状況が変化することで、子どもの進路の選択肢に影響を与えた。
- 対面での授業や行事がなくなったことで、学生のアイデンティティ形成が難しくなった。
- 対面でのコミュニケーションが減少したことにより、SNSに依存する生徒が増加した。
どうでしょうか?かなり頭の体操になりますよね。
ポイントは、今回テーマが「与えた影響」とあるので、「どんな影響によって、どんな変化が起きたのか」という2点に答えなければなりません。そのため、例も「~~することで、~~になった」という答え方になっています。このように、問題文を瞬時に読みとり、適切な答え方を意識することが、合格の秘訣です。
これを色々なテーマで繰り返すことで、インプット/アウトプットが同時に行えます。そして、よい要約文ができたら実際に文章を書いてみましょう。よい文章になること、間違いなしです。