一人でもできる!小論文のオススメ勉強法

総合型選抜の小論文って?

総合型選抜のほとんどで行われる小論文は、総合型選抜で合格を勝ち取るには避けて通れないものです。
事前提出書類として書くケースもあれば、実際に大学に行ってその場で書いて提出するケースもあります。

小論文対策のゴールは?

ゴールは「時間内に」「自分のアイデアが入っている文章」「伝わりやすい文章で」書けるようになることです。この三つの要素はどれが欠けていても合格するのに十分な状態になりません。
特に「自分のアイデア」は非常に重要です。注意して欲しいのは、「当たり前は評価されない」という点です。誰でも書ける、ネットで調べれば同じ意見が出てくるようでは、「自分のアイデア」とは言えません。

このような細かい条件をクリアしながら、3つを揃えることで、合格する可能性がグッと上がることになります!次の章で、そのために必要な対策を見ていきましょう。

総合型選抜の小論文対策は?

小論文対策の大きな流れ

①基礎を習得
②トレーニング
③志望校/学部対策
④直前対策

大きな流れとしては上の四段階に分かれます。対策を始めた時期やレベルによっても必要な練習は変わってくるでしょう。

①基礎を習得:どのような課題にも対応できるように基礎を習得しましょう。「短時間でのアイデアの出し方」「主張+説明で構成する段落の書き方」など、単純に量を書くだけでは習得できない基礎を身に付けることが目的です。
そのためには、質の良いインプットを行うことです。注意しなければいけないのは、「小論文のルール」とは違うことです。「段落を変えるときは1文字空ける」「常体で書く」などは、基礎とはまた違います。文章の基礎とは「段落の主張は最初の1文に書く」「各段落200文字程度に抑える」「理由・比較・再反論など論理構成を、書く前に決めておく」などです。注意しましょう。

②トレーニング:身に付けた基礎を、いかなる時もハイクオリティに再現できるようにするためのトレーニングです。基礎が身に付いたのを確認してから「トレーニング」を始めましょう。ここは、文字数の少ない課題から始めて、色々な傾向の問題を解くことをオススメします。

③志望校/学部対策:様々な課題で、基礎を再現できるようになったら、志望校対策を始めましょう。小論文は大きく分けて「テーマ型」「文章読解型」「テーマ型」の3つの傾向に分かれます。自分の志望校/学部と同じ偏差値の同傾向の問題をできるだけたくさん解きましょう。ここから始める人も多いと思いますが、やはり基礎を習得できてない状態だと、効率が悪いです。時間は気にせずに、問題の中で自分の得意パターン=型を見つけましょう。
各大学のHPに過去問が載っていますので、印刷して志望校/学部対策を進めましょう。数をこなすなら「主張だけを10パターン作る」練習がおすすめです。

④直前対策:いよいよ入試本番の時間制限で、1つの問題に納得いくまで向き合う直前対策です。ここまで来たら、小論文演習と並行して「学部に関連する知識のインプット」「トレンドリサーチ」を始めましょう。知識は最後で構いません。知識にこだわらずに、論理的な文章が書けることを目標に対策を進め、本番の2ヶ月前から周辺知識を入れていきましょう。

一人でもできる小論文の練習方法

添削してくれる人がいないと小論文の勉強はできないと思ってませんか?そんなことはなく、一人でスキルアップもできます。以下のような練習が最適です。

・アイデアの練習
アイデアを書き出す練習は自分一人で行うことが可能です。一つのお題に対して、どのような切り口で考えられるかを書き出すものですが、繰り返すほどにオリジナルなアイデアを出すことができるようになります。小論文のテーマを1つ決めて「3分で15個以上アイデアを出す」など、目標を定めて、何度も繰り返してみましょう。

・主張を作る練習
アイデアを出すことに慣れてきたら、そこから、問題文に対する答え=主張を作ってみましょう。1つの問題文に対して、アイデアを組み合わせながら、10パターンほど、主張を作ってみます。評価の難しい小論文も、相対的に10パターンから最もいいものを選ぶだと一人でも可能ですよね。主な評価の観点は以下の2つです。
・アイデアのオリジナリティ:前述したように、自分なりのアイデアで、かつ、志望学部に沿った内容になっているか
・論理性:主張文が、シンプルな理由型だけでなく、比較/賛否両論など、様々な論理構成になっているか

総合型選抜の小論文は、「準備」で決まる

本番でも、準備が重要なことは同じです。特に紹介した2つの一人でできる練習方法は、書く前の準備に焦点を当てたものとなります。それだけ、書く前の準備が大切だからです。また、文章を書き上げてからは、なかなか一人での対策は難しいので、書いたモノは添削してもらうことをオススメします。

対策の全体像と、一人でできる具体的なトレーニング方法を2つ紹介しました。「ぶっつけ本番!」のような軽い気持ちで小論文に臨む人も多いです。だからこそ、しっかりと対策を行うことが圧倒的な差を生みます。

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