小論文には、いくつかのパターンがあります。代表的なものが、読解型小論文・データ分析型小論文、そして、テーマ型小論文です。これらは志望する大学によって、ある程度決まっています。もう志望校のパターンはご存知ですか?今回は、テーマ型小論文のポイントを解説します。
◎この記事のゴール
実際のテーマ型小論文の問題を見ながら、何がポイントで、どう書けばいいのかを理解すること
そもそもテーマ型小論文って?
テーマ型小論文とは、グラフや問題文から課題を解いていく形ではない小論文のことをいいます。多くの場合問題文は1~2文で表されていて、そもそもの小論文の基礎ができていることや知識量が鍵になってきます!以下が、実際に課された問題文です。
例)
選択的夫婦別姓制度に対する賛成または反対の意見を書きなさい(賛否型)
コロナ渦における教育について自由に論じなさい(話題提示型)
条件は、この1文のみ。ここから、少なくても800字、多くて2000字使って、自分の考えを述べなければいけません。
ポイント①課題文の読み解き
まず大切なのは、課題文が何を求めているのかを把握することです。自分が知っている知識は何なのかを考えながら、読んでみましょう。
例)
選択的夫婦別姓制度に対する賛成または反対の意見を書きなさい(賛否型)
・選択的夫婦別姓制度とは、何かについての基礎知識
・このトピックを巡る論議を、ニュースなどで見ていたかどうか
・ジェンダー問題について、どれほど考えているか
(自分の志望学部の分野と繋げられると、なお良い)
文章を書くためには、これらの対策が必要になります。「知らなくても書ける」と思うかも知れませんが、それがポイント②につながります。
ポイント②正論を言わない
もちろん理由の中に正論が入っていることは構いませんが、正論のみで小論文を構成することは避けなければなりません。なぜならば、それはあなたのオリジナルな意見ではないからです。
例えば、「選択夫婦別姓制度に賛成する。名字がどちらになっても問題ないからだ」と主張したところで、試験官は、「まあ、そうだよね」としか思いませんよね。最低限の知識がないと、正論が何なのか分からないですよね。
ポイント③主張の作り方
ポイント②でも少しふれたように、自分のオリジナルな意見(主張)を書いていくことが重要になります。では、自分の主張を生み出すためにはどうするのがいいのでしょうか?
そこで大事になっていくのがブレインストーミングです。
(ブレインストーミングについてのやり方はこちら)
質の良い意見、主張、アイデアは量からしか生まれません。5分でひとつの話題に対して30個以上の切り口やアイデアが出せるように練習しておきましょう。
まとめ
ある程度の専門知識と、しっかりした小論文の基礎が求められるのが、テーマ型小論文です。「自由に書けるから、簡単!」と思うかもしれませんが、全員が自由に書いてくるからこそ、その内容・構成が際立ちます。しっかりとした対策をして、臨みましょう。