新フンボルト入試とは?
基本情報
お茶の水女子大学で行われる総合型選抜入試です。理系と文系で、募集枠や試験内容を分けています。一般的な総合型選抜・AO入試と比べて、新フンボルト入試は、特殊な入試と言えます。
まずは、実際に受験した生徒の体験談から、基本的な情報を確認して、その後に各試験のポイントを確かめていきましょう。
募集人数(文系 2022年度)
15人
倍率(文系2022年度)
9.6倍
新フンボルト入試の特徴
- 一次試験が書類のみではない
- 二次試験が二日がかり
- 図書館入試と長い小論文
一次試験が書類のみではない
一次試験は書類審査のみの大学が多い中、新フンボルト入試では、一次審査で講義型試験を行うという特徴を持っています。講義型試験とは、「講義を受けた内容をレポートにまとめる」試験です。講義で説明された知識をもとに、いかに自分の意見を述べることができるのかが重要です。
また、講義型試験を受けるためには、出願とは別にプレゼミナールの申し込みが必要になるため(プレゼミナールは受験生じゃなくても受講が可能です)、HPをチェックし、エントリー時期に注意するようにしましょう。
二次試験が二日がかり
新フンボルト入試の一次試験の倍率が約3倍で、二次試験に進んだ受験生たちは、二日がかりで試験に取り組むことになります。一日目が小論文。二日目がグループディスカッションと面接になります。土日で連続して行われるため、体力が必要になったり、地方出身者は数日間滞在する必要が出てきます。
図書館入試と長い小論文
新フンボルト入試の小論文の特徴は、文字数も制限時間も長いということです。2000字の小論文を6時間かけて書く試験は他の大学にはないでしょう。また、抽象的なテーマについて図書館で文献を用いて書くというのも特徴的です。
ちなみに、R4年度実施の新フンボルト入試では、「今までに無い、新しい、そして理想の住まいとは何ですか?論拠を挙げながら自由に論じなさい」というものでした。この課題について、リサーチOKで、2000字の小論文を書かされるのです。トレーニングは必須ですね。
新フンボルト入試に合格するには?
事前提出書類
事前提出書類は志望理由書と活動報告書というシンプルな構成になっています。今まで合格された生徒さんを見ていても、ものすごい実績を見るというよりは自分が将来何したいかを重視する傾向にあります。
志望理由書は、1200文字です。活動報告書は、箇条書きで、指定された様式で書いていきます(履歴書に近いです)。充実した用意にするためには、明確に自分のやりたいことを主張する練習が必要になります。
講義型試験
講義型試験は一次試験における大きな特徴です。講義の内容は事前に公開されているいくつかのプレゼミナールの中から選ぶことができ、選ぶプレゼミナールによってレポートの形態や内容も全然違います。講義型試験も対策することが可能です。
グループディスカッション
グループディスカッションは、二次試験二日目の朝に行われます。6人ほどで例年グループが組まれ、前日の小論文のテーマに関するディスカッションと、そのテーマに関した、また別のディスカッションを行う形になっています。この内容を踏まえると、自分の意見を小論文を書いたときと、意見をずらさないことが重要なことがわかります。
面接
2022年度は、教授4人に対して受験者1人体制で面接は行われました。質問内容は他の大学と大きく変わることはなく、主に志望理由書と、前日に書いた小論文について聞かれるものです。そのため、提出した後も自分の志望理由書を読み込む必要性や前日書いた小論文のテーマに対して自分の意見を簡潔にまとめる必要性があります。
詳しい面接対策に関してはこちら
まとめ
実際に合格した生徒の対策を参考に、勉強方法や詳しい受験内容についてまとめました。まとめは以下の通りです。
- 倍率は、9倍前後
- 一次試験では、書類提出だけでなく、講義型試験がある。(プレゼミナールのお申し込みが必須)
- 二次試験では、小論文と、グループディスカッション、面接が2日間で行われる。
- 小論文は、図書館で行われ、自由に調べることが可能。文字数は2000字
- グループディスカッションは、小論文のテーマと同じである。
- 面接では、志望理由書と小論文の内容について質問される。