総合型選抜でのグループディスカッションのコツを紹介!

学校でもよく行われるグループディスカッション。でもそれが総合型選抜となると、一気に不安になりますよね。「何を見られているの?」「普段から適当にやってたな・・・」など、気になりだしたら、そわそわしてくると思います。
そこで今回は、実際にグループディスカッションの傾向と、どのように試験を乗り切ればいいのか合格のポイントを実際の授業同様に解説していきます。

総合型選抜のディスカッションは2タイプ

①その場でテーマを知らされる

これは当日まで全くテーマの予想がつかないタイプです。このタイプで重要になるのは、事前に自分の得意な分野を決めておくことです。一見全く違うような分野でも、相違点を探していくことによって、自分のペースで話題を掴めることがあります。自分の取っかかりとなる得意分野「国際系」「教育系」「地方創生系」など何でも構いません。その切り口から、テーマを分析していくと、意外とよいアイデアが浮かびます。

②小論文と関連したテーマで行う

小論文をグループディスカッションの前に行なった場合、小論文のテーマとディスカッションのトピックが関連している可能性は高いです。全く一緒のテーマなこともありますし、少し発展させたトピックのこともあります。どちらにせよポイントになるのは、小論文で自分が書いたこととグループディスカッションで発言する内容がずれないようにすることです。総合型選抜の場合、内容に一貫性がないと、試験監督から見た信頼性が大きく落ちることになります。

グループディスカッションの手順

①議題をしっかり分析する

これはテーマを聞いたとき、すぐに行いましょう。特に小論文と議題が関連していない場合は、その議題がどんな時事や志望学部の分野と繋がっているのかを分析することが重要です。あくまでも自分は総合型選抜で、志望校・学部に合格するために来ているんだ!ということを忘れないで下さい。

②議論の方向性など、前提条件を共有しておく

ここからはグループ全体で行うことです。同じ議題でも、取り上げるフレーズや、注目する言葉尻によって方向性が全く違う結果になることがあります。ディスカッションがまとまらず、最終的になんの結論も出ないとなると、良い印象を与えることはできません。
そこで、テーマに合わせて「何を話すのか」を決定します。解決策なのか、問題の分析なのか、将来の予測なのか、それによって、出すべき主張も異なります。まずは、しっかりと「議論の方向性」を定義づけましょう。

③それぞれが意見を述べる

一人一人が意見を述べることも重要です。グループディスカッションにおいて、自分だけが発言し目立つというのはただの悪目立ちです。他の人の中にいつも発言を遮る人がいたりした場合は、遮られている人の発言を聞くように誘導することも重要です。総合型選抜のグループディスカッションでは、協調性も合格するポイントの1つです。

④グループで協力して答えを議論する

グループディスカッションはチーム戦でもあります。最終的に答えがまとまったり、終着点が見えてくることが良いディスカッションとも言えるくらいです。まず、それぞれが意見を述べ、議論を発展させるように誘導していきましょう。
「1つに絞っていくのか」「お互いに質問し合うのか」「それぞれの意見を分類するのか」適切な方法を選択します。「全員で合格するんだ!」という勢いで試験に挑みましょう!

グループディスカッションでの役割

総合型選抜だけに限らず、学校の授業でもグループディスカッションでは、役割があると思います。試験でも役割は同じだと思うので、コツも合わせて紹介します。

リーダー

最初に喋る人や、率先して他の人の意見を引き出していく司会のような人がリーダーの役割をになっていきます。コミュニケーション能力や、リーダーシップを証明することができるでしょう。

タイムキーパー

グループディスカッションでは、最初に制限時間が提示されます。そのため、時間を把握しておくことも大事な役割です。残り〇分なのでそろそろまとめていきませんか?など、時間と進捗を細かく提示していく人がタイムキーパーとなるでしょう。役割自体は簡単です。

ファシリテーター

議論が複雑になったり、一人の意見に対して理解が難しいなという雰囲気になった時に活躍するのがファシリテーターです。「〇〇さんの言ってたのは〜ということですか?」など噛み砕いてみたり、議論の方向性がずれてきた時に指摘できるようにしましょう。頭の回転の速さや、丁寧に伝える力が求められます。ファシリテートばかりやってると、議論が進まないこともありますので、「議論を進めること」は念頭に置いておきましょう。

グループディスカッションで合格するポイント

述べてきたように、まずは「論理的思考力」が非常に重要です。それをアピールできる場面は、以下の通りです。
・自分の意見を最初に理由とともに述べる
・議論の方向性を、テーマに合わせて整理する
・グループの議論の方向性を修正する
・出てきたアイデアをまとめる

また、合格のためには「協調性」や「リーダーシップ」「アイデアの独自性」「テーマへの読解力」なども重要です。
総合型選抜対策としてだけではなく、普段の学校の授業も有効活用しながら、対策を進めるようにしましょう。普段から、色々な役割を意識して担うことが総合型選抜に合格する一番のコツです。

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