部活やってない人のための総合型選抜の戦略

総合型選抜・学校推薦での受験を考える時、「自分は部活やってないしな・・・」と考える人は多いと思います。ですが、部活等での実績がなくても合格は十分可能です!また、途中で辞めていても、工夫すれば、もちろん合格の可能性はあります。今回は、ポイントを3つに絞って、解説します。

【こんな人にオススメ!】
・アピールできる実績がなくて不安
・志望校に合格するために総合型選抜で受験したい
・どうすれば合格するか知りたい

総合型選抜に実績は必要ない?

昔は「一芸入試」と言われるほど、何か秀でたものがないと受からないと言われていました。今でも、数学オリンピックや留学経験など、合格者の経験談を読んでいると、輝かしい実績が出てくることがありますよね。

厳密には、「実績の有無は、合否に関係ない」です。もちろん有利に働くことはあります。ですが、「スポーツの大会で入賞したこと」が「経済学部の合否を決める理由」に結びつくことは、ないですよね。また、高校までの実績なんて、大学に入ってしまえば、小さなものになります。活動のエリアも、出会う人も、幅も増える大学に比べれば、高校での実績なんて小さなものです。なので、「部活をやっていなくても、総合型選抜で合格できる」といえます。

この3つのポイントを意識しよう

実績を持っている人に勝つためには、以下の3つのポイントを意識してみましょう。この3つをやるか、やらないかは大きな違いです。必ず意識しましょう。

①実績よりも、経験を「どう伝えるか」

先ほど、「スポーツの大会で入賞したこと」が「経済学部の合否を決める理由」に結びつくことは、ないと言いました。しかし、「スポーツで入選した経験」が「経済学部の合否を決める理由」に結びつくことはあります。シンプルに述べると、入選するまでの過程で得た、努力やチームワーク、挫折などをアピールすれば、合格は近づきます。

これを言い換えれば、部活をやっていなくても、努力やチームワーク、挫折といった経験が他にあれば、十分アピールできるということです。どんなことでも構いません。ただ、できれば高校での経験が望ましいです。

「どう伝えるか」が大切

例えば、「実家の手伝い」や「道端での出来事」「何かのイベントに参加したこと」でも、十分アピールする素材になり得ます。「祖父母の手伝いを通して、地方に住むことについて考えさせられた」「道端での出来事を通して、ゴミについての感覚を改めた」「イベントに参加することを通して、人との結びつきが薄くなっていることを感じた」など、モノは言いようです。些細なことも書き出して、そこに学びがないかよく考えてみてください。

②志望理由書・小論文の基礎、「書く力」を付けておく

伝えるときには、やはり文章構成などを工夫する必要があります。いくら内容がよくても、拙い文章や前後の文脈が伝わないようでは、合格は難しいです。「道端での出来事を通して、ゴミについての感覚を改めた」なら、なぜなのか?以前までは何で気づかなかったのか?どんな風に改めたのか?それが志望理由等と、どう繋がっているのか?誰にとっても分かるように述べましょう。

③併願を組み合わせて、出願!

一方で、受験を受けると「これ、実績の差で落とされたな」ということもあります。試験方式や学部によって仕方のないことです。落ち込まないように、併願を利用して、受験計画を立てておきましょう。

部活やってなくても、諦めないで!

部活をやっていない人も、少しは自信が湧きましたか?特に素材となるポイント①が最重要で、最難関です。「自分の述べたいこと」だけでなく、いかに「大学で学べること」「将来どうなりたいか」と、結びつけなければ、せっかくの良い経験も中途半端になります。しっかりと準備に時間を使って、「これで落ちるなら仕方ない!」と言えるくらい全力で挑んでみましょう。きっと、よい大学生活が待っています!!

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