AO入試(現:総合型選抜)の受験は、始めよう!と思っても、一般入試と違って、「問題集から始めよう!」に少し違和感があると思います。そこで、対策に関する疑問で特に多い「いつから?」「何を?」始めればいいのかを、今回、徹底解説します。
「早いほうがいい!」といった漠然とした話ではなく、具体的に、今日からでも始められるように解説していきます。
対策はいつから始める?
まず、気になる「いつから始めるか」です。みなさんは、どのパターンが最もボリューム層だと思いますか?①1月スタート ②3月スタート ③6月以降スタート どれでしょうか?
相談件数などの体感として、③が圧倒的に多いです。これはかなりチャンスです。ほとんどの受験生は、付け焼き刃での対策になっているので、早く始めると、お得です。
前提として、「一般入試との両立」
では、その具体的な早さです。総合型選抜・学校推薦での受験でも、学科試験が課されることが多いので、「全く一般入試と関係ない」ということは無いと思います。なので、前提として「一般入試との両立」がほとんどです。
では、「一般入試との両立」も踏まえて、「いつから始めればいいのか?」ですね。結局は、「他の受験生よりも無駄なく1秒でも早く」という結論になります。
総合型選抜/学校推薦の対策の場合
では、「無駄なく」とはどういうことなのか?それは、受かるためには、志望校のレベルに応じて、計画を立てようよ、ということです。簡単に合格できるなら、時間を少しでも一般入試に回す方がお得です。合格が難しいなら、1日数時間の時間を1月から費やすことが最も効率的です。すでに時期が遅いなら「志望校のレベルを下げる」「諦める」の方が効率的かもしれません。
では、どうやって「無駄がないか」を見極めるのか、この辺りは、「総合型選抜の対策の計画は「時期」「志望校」で決めよう」を参考にしてください。
総合型選抜(AO入試)の対策リスト
では、「何をすればいいのか」、対策の内容に移っていきます。受験にとって大切なのは、概要を掴むことです。もう少し具体が知りたいときは、ぜひ一度相談してみてください。
入試のメインは、小論文・志望理由書・面接
小論文・志望理由書・面接が、総合型選抜・学校推薦でのメインの対策です。また、志望理由書と面接は対策の方向としては同じなので、特に重要な「小論文」「志望理由書」に絞ってお話します。
時間がある人ほど、4から始めて、時間がない人ほど1から始めることをオススメします。4の方が基礎になる対策です。「どんな問題でも高水準の解答が出来る」ことを目指すなら、4からですし、「とにかく試験を乗り切る」ことを目指すなら、1からです。では、それぞれ具体的に見ていきます。
小論文の対策は?
④基礎を習得とは、「文章を書くときの論理・構造・内容のルールを知ること」です。例えば「論理」とは、「理由以外の書き方を知っているか?」「段落の役割を意識出来ているか」などです。「構造」とは、「1文目に結論を書くようにしているか?」「1段落の中で話の展開は変わってないか」などです。「内容」とは、「短時間で30個以上のアイデアが出せるか」「問題に応じて、適切な主張になってるか」などです。教科と同じで、まずは、知識を入れることが非常に重要です。
③トレーニングとは、「基礎を小論文の中で応用すること」です。いくら基礎を身に付けても、あらゆる課題の中で発揮できない限り、意味はありません。「どんな課題にも、同じクオリティで文章を書く」ためにも、様々な課題を解いておくことは重要です。特に、併願での受験の際には、この経験が生きてきます。
②志望校/学部対策とは、「志望校・学部の傾向や頻出テーマに合わせて、知識のインプット・アウトプットのトレーニングをすること」です。知識の量で合格が決まるわけではないですが、ある程度、知識をもっておくことは重要です。そして、その知識を自分の考えとして、アウトプットする練習も大切です。知識ばかりを羅列した文章にならないように、主張の根拠/例として、知識を活用しましょう。
①直前対策とは、「志望校・志望校と同程度の過去問を解き、添削してもらうこと」です。少なくとも2ヶ月ほどは必要でしょう。また、この対策から「時間」を意識し始めましょう。何より、添削してくれる人の質によって、かなり勉強の質は変わります。いわば、他人任せにするしかない部分です。小論文の合格基準は、たとえ学校の先生といっても、さすがに曖昧なことが多いです。十分その点に気をつけながら対策をしましょう。
志望理由書の対策は?
④自己分析とは、「定番の問いに答えられるように、自分について知ること」です。定番の問いとは、「志望動機・自己PR」「大学での学習計画」「将来の夢」です。とにかく、たくさんの情報を出すことが重要です。
③事前準備とは、「定番の問いに答えられるように部品を作っておくこと」です。①でできた情報をもとに、400~800字で、それぞれの答えになる文章を作っておきます。一旦、それぞれの原案を作っておくと、最終調整が非常に楽になります。面接対策にもなるので、オススメです。
②アイデアを練るとは、「他者の視点を取り入れて、内容をブラッシュアップすること」です。できあがった部品に説明を足したり、削ったりするのがこの段階の目標です。ここには、他者の視点が重要なので、色んな人に頼りましょう。
①最終書き上げとは、「志望校の条件を満たすように調整すること」です。ここは、募集要項を確認して、文字数/条件を満たすように志望理由書を書き上げることが目標です。条件の全てのワードに気を遣いながら、一番良いモノを書き上げましょう!
他の対策は?
プレゼンテーションも、志望理由書とほとんど同じ対策で十分です。といっても、いくつかのプレゼンテーションのコツは存在するので、知っておきましょう。ただし、自分の志望理由書を「200字以内に要約できるか」。これが難しいときは、プレゼンも難航します。1つの目安にしてください。
また、その対策方法も様々です。予算や目的、現在の実力によって、かなり異なるので、「せっかく早めに始めたのに、意味なかった・・・」なんてことが内容にしましょう。
まとめ
いかがでしたか?かなり細かく書いてきましたが、それでもまだ具体性に欠ける部分もあると思います。これ以上具体的に書くと、人によって異なる部分が出てくるので、あえて概念に留めています。もっと詳しく知りたい方は、ぜひ、一度相談してみてください。相談だけでも、もちろんOKです!