総合型選抜と公募推薦・指定校推薦、おすすめは?何が違う?

主流になりつつある総合型選抜・学校推薦

今や受験生の2人に1人は総合型選抜・学校推薦で入学しているって知っていましたか?今後ますます拡大する傾向にあり、国公立大学でも最低3割は総合型選抜・学校推薦を目指している、と発表されています。無視できないくらい大きな入試形式となってきているのです。

MBS NEWS 
https://www.mbs.jp/news/feature/kansai/article/2022/05/088929.shtml

そもそも総合型選抜って?

総合型選抜・学校推薦には、多くのメリット・デメリットが存在します。一応定義も載せておきますが、定義を見てもよく分かりませんね。

詳細な書類審査と時間をかけた丁寧な面接等を組み合わせることによって,入学志願者の能力・適性や学習に対する意欲,目的意識等を総合的に評価・判定する入試方法。 文部科学省

重要なのは、「入学志願者の能力・適性や学習に対する意欲、目的意識等」と書いてある部分です。一般入試では測れない部分を重視すると同時に、適性も重視しています。適性、つまり、「大学や学部との相性」が重視されている点です。受験者は必ず、「何でその大学でなくてはいけないのか」を明確に述べる必要があります。ほとんどの大学で、志望理由書が課されているのも、これが理由と言えるでしょう。

実績がないと合格は難しい?

「何か部活動や課外活動の実績がないと、合格は難しいの?」と聞かれることが多々あります。ですが、そんなことはありません。逆に、実績のある人が、「その実績からどんなことを学んだか」を述べずに、「どんな実績があるかだけを話す」ことで、落ちてしまうというケースは多いです。

総合型選抜・学校推薦の特徴

・志望理由書や活動報告書等の出願書類・小論文・面接が課される
・一般入試よりも、出願時期/合格の時期は早い
併願が可能な大学が多い
※専願を2つ受けることが原則禁止になっているだけで、基本的には、2つ以上の大学を受験することも可能
・大学によって、共通テストや口頭試問などの学科試験が課されることもある

なので、「自分の考え・将来のビジョンをもっている」「なぜ?と考えることが好き」といった特徴をもつ人にとっては、受かりやすい入試であるとも言えます。

そして、意外と併願が可能であったり、浪人生も受験できたり、入試のハードルも低いです。「絶対に一般入試!」と決めずに、一度検討してみることをオススメします。

総合型選抜・学校推薦の時期と対策

総合型選抜・学校推薦のスケジュール

総合型選抜・学校推薦は、まず「出願」が必要です。出願とは、必要な書類を準備して、大学に郵送することです。(最近は、ネットでの出願もあります)必要な書類がなんなのかは、大学のHPから「募集要項」を見ると確認できます。

前年度からあまり変わることはないので、今年の分がまだ発表されていない場合は、前年度の分を参考にしてください。

総合型選抜・学校推薦の対策

スケジュールを見ても分かるとおり、出願書類対策と、二次試験対策、この2つが対策のメインです。実は、出願書類と面接はつながっています。出願書類の内容をもとに面接が行われるのです。このように、いくつかの科目は繋がっているので、気を付けましょう。

出願書類の対策

一次試験は、書類のみで決まります。「自己PR・志望の動機」「大学での学習計画」「将来の夢・ビジョン」この3つを網羅しておくと、どの大学の出願書類の準備も大丈夫です。そして、この書類でほとんどの受験生は落ちてしまいますので、しっかり準備して、対策しておくことが重要です。

二次試験の対策

学校・学部によって、傾向がかなり分かれます。何度も繰り返しになりますが、「募集要項」をご確認ください。特に鬼門なのは、小論文なので、小論文が課される場合は、しっかりと対策をしておく必要があります。面接やプレゼン・ディスカッションなどは、小論文/志望理由書と繋がっていることが多いです。なので、小論文/志望理由書を軸に対策を進めていきましょう。

まずは受験の計画を立てよう

一般入試との両立という観点も非常に重要なので、まずは、受験の計画を立てましょう。どの時期に、何の対策を始めればいいのか、きちんと優先順位をつけて取り組みましょう。総合型選抜・学校推薦のメリットを最大限にいかして、よい大学受験になることを願っています。

この記事を書いた人

netsu-logic