大学入試の公募推薦とは?
大学入試の公募推薦とは、「公募制の学校推薦型選抜」のことです。高校の推薦があれば、誰でも受けることができる入試です。なみに、総合型選抜は、高校の推薦が必要ない入試です。部活動や英語などの「秀でた技能が必要」というイメージがあるかも知れませんが、必ずしもそうではありません。
また、指定校推薦とは、大学から各高校ごとに入学枠を割り振った推薦入試のことです。全国から志望する生徒と争う公募推薦と、学校内で争う指定校推薦という違いがあります。
現在では、一般入試に迫る勢いで、その割合が増えています。例えば、私立大学では全体の総入学者のうち、42.6%はこの推薦入試=学校推薦型選抜で入学しています。
誰でも受けられる?
公募推薦の場合、注意しなければいけないのは2点です。1点目は、「学校長からの推薦書が必要」ということです。何に気を付けなければいけないかというと「受けようと思って、すぐに受けられる試験ではない」ということです。遅くとも3ヶ月~1ヶ月前から準備を始めなければスタート地点にたつこともできません。志望校のHPで常に情報を収集する必要があります。
2点目は、「評定に縛りがあることがある」ということです。学校によって、『全体評定4.0以上』『評定平均3.6以上』『指定される教科の評定4.1以上』など、様々です。しかし、評定なので「高校1年生~高校3年生の1学期」が大体の考慮される範囲です。
公募推薦で必要なのは『計画性』
読んでいて気づいたと思いますが、気を付ける2つのポイントには、どちらも『計画性』が非常に重要です。もう「読んでいる頃には間に合わないよ~」という人は、後輩が同じ目に合わないように教えてあげてください。ただ、諦めなくても、学校の先生に相談したり、調べたりすると解決することもあります。
一般入試と公募型推薦、どっちが簡単?
よく出る質問ですが、これは、「普段の通知表による」としか言えません。後は、「大学に入りたい思いが強いか」が非常に重要です。以下の質問に、大学教授を説得できるレベルで答えられる人は、公募推薦に向いているといえます。
・どうして、その大学を志望していますか?
・他の大学ではなく、その大学でなくてはならない理由は?
・大学では、どんなことを学びたいですか?
・その学びたいことを、どう学ぶ計画ですか?
・学びたいこと/学ぶ計画は、その学校じゃなくてはできませんか?
定期テストの成績がよく、「大学に入りたい思いが強い」人は、公募型推薦をオススメします!
公募推薦と指定校推薦の違い
一旦ここまでの内容をまとめておきましょう。公募推薦も指定校推薦も基本的には「専願」での出願が課せられています。つまり、公募推薦・指定校推薦では「1校しか出すことができない」という意味です。この点に注意が必要です。一般入試や総合型選抜とは関係のない話なので、ご安心を!
公募型推薦の場合
出身校による制限はない
評定は見られたり見られなかったり
指定校の場合
出身校に枠が配られていないと出願できない
公募推薦のメリット
公募型推薦のメリットは以下のような内容です。総合型選抜=私立というイメージがあるかもしれませんが、今ではそんなことはありません。冒頭でも述べたように、「42.6%」が学校推薦型入試で入学しています。一方でまだまだ何となく受けてない人も多く、一般入試では難しい学校に入学できる可能性もあります。
・国立にも私立にもある
・競争率が低い
・高校での活動をしっかりアピールできる
指定校推薦のメリット
指定校推薦のメリットは、公募型推薦とほとんど似ています。強いて、違いを強調するなら、「高校内での枠を取れれば、合格率が高い(校内選考)」ということです。「1年で落ちるのは1人」という噂もあるくらいです。そのくらい、校内選考を突破すると、合格に近い試験となっています。
まとめ
公募型推薦と指定校推薦について書いてきましたが、気を付けるべきはその試験科目です。小論文や志望理由書など、あまりなじみのない科目が課されますので、油断は禁物です。
特に、校内選考の時点で、簡単な志望理由書を書かされることが多いです。「自分は何で志望校に行きたいのか?」その理由が思いつく人は、ぜひチャレンジしてみてください。