書き出しでは、「はっきりと小論文の結論を示すこと」が大切です。そして、この書き出しが、合否を決めるといっても過言ではありません。たくさん出てくる受験生の答案、その全てをじっくり読むわけではありません。「書き出しだけ読んで、後は読まない」なんてこともあると、聞いたことがあります。
そこで、今回は、合格できる書き出しの条件について詳しく解説していきます。
【このような人におすすめ】
・いつも小論文の最初に詰まって、書けなくなる。
・書き出しを工夫したいけど、どうすればいいか分からない。
・中身はバッチリ!書き出しも完璧にしたい。
いい書き出しの条件とは?
どんな書き出しがいい書き出しなのでしょうか。その条件を確認してみましょう。
主張が書かれていること
まず大事なのは、自分の主張が一文で入ってるということです。「〜で、〜であるため、〜と考える」のように文章全体をまとめた文が作れると良いでしょう。これを書き出しに持ってくることで、文章そのもので何を伝えたいか読む側にとってわかりやすくなります。
段落構成を反映していること
段落構成とは、小論文のパターンのことを指します。例えば主張を、理由で説明するパターンや、主張の因果関係を説明するパターンなどです。どのようなパターンで小論文が作られているのかを最初の一文で把握できるようにするといいでしょう。
理由の場合は、書いている理由を書き出しに含めること、これが重要です。
問いへの明確な答えになっていること
問に対して一文で出した答えを書き始めに持ってくるようにしましょう。
例)
問:〜について、あなたの意見を述べなさい
→〜なため、反対である。
文章全体の内容を表現できるようにするといいでしょう。そのためにも、「何を問われているのか」意外とここがズレてしまうことがあるので、要注意です。
さらにレベルアップするには?
『イントロ』にチャレンジ!
イントロとは、導入文です。結論に入る前に、読者を「読みたくなる」気持ちにさせる役割を持っています。有名なのは、朝日新聞・天声人語のイントロです。「一見して関係ない話のように見えて、実はつながっている」なんてイントロが、よく書かれています。ぜひ、一度目を通して参考にしてみてください。ですが、800文字以内の小論文では、むしろ邪魔になることもあるので、気をつけましょう。
まとめ
まずは、『問いへの答えを明確に示すこと』これが、書き出しの最重要事項です。そのためにも、問題文は何を聞いているのか、自分はどのような論理構成で書いているのか、自覚的に問題を解けるように、たくさんの練習をおすすめします!