テーマ型や読解型、データ分析型など、いくつかのパターンがある小論文。しかし、どのパターンでも「何も書くことがない・・・」となっては、埒があきません。そんな「何もアイデアが思いつかないとき」の対処法について、今回は解説します!
- ・何を書くかに時間がかかって、間に合わない。
- ・書き始めたはいいものの、途中で止まってしまう
- ・何を書いていいのか分からない。
ルーティンを作ろう
残念ながら本番には時間制限があり、何も思いつかないと、書き切れないままタイムオーバーなんてことも起きてしまいます。そのため、練習段階から以下の工程に「適切な時間配分はどのくらいなのか」を意識しておきましょう。それぞれ詳しく見ていきます。
①アイデアを出す時間
まずは、最も大切と言っても過言ではないアイデア出しです。問の疑問詞に注目し、何を聞かれているのかをしっかり把握しましょう。そうすることによって明確な答えを作ることができます。その問に対する答えを論理的に説明するためにあるのがアイデア出しです。60分の試験時間の場合、アイデア出しに15分ほどとっても問題ありません。多すぎる!と思うかもしれませんが、アイデア出しをしっかりすることで周りと差がついた意見を出すことができます。
②アイデアを組み立てる時間
たくさんのアイデアが出たら、次にそれらを組み立てて、答案を作ります。ポイントは「自分の主張を論理的に説明できているのか」です!やり方としては様々な方法があります。60分の試験時間の場合、20分ほどとってもいいでしょう。この時間で何を小論文の軸として主張していくのかが決定します。
③書く時間
最後に組み立てた意見を清書する時間です。②で書く内容は固まっているので綺麗な文章にして書き出す時間となります。このときに何を書こうかなと思っていると時間がどんどんなくなります!60分の試験時間の場合、20分ほどでぐーっと書き上げましょう!
問題文の形式に注意点
冒頭でも述べたように、小論文は、テーマ型や読解型、データ分析型など、いくつかのパターンに分かれます。特に、読解型、データ分析型の場合、問題文・データの読み解きにも当然時間は必要です。それを踏まえたうえで、ルーティンを立てましょう。また、基本的に、その大学のパターンは決まっています。過去問を分析して、正しい方向に努力しましょう。
アイデアが思いつかない原因
①何を考えればいいのかが分からない
問に対してどのような回答をすればいいのかが考えられていないパターンです。まず、問をしっかり読み少しでいいので考察してみましょう。どうしてこの問が選ばれたのかを考えてみると、アイデアが浮かんでくることがあります。
②アイデアを出すのに、十分な時間を取っていない
時間がないと思いとりあえず書き出していませんか?アイデアはある程度の量を出さないと質のいいものが選べない場合が多いです。焦らず、まずアイデアを出す時間を充分に取りましょう。
③知識が足りない
小論文には、基本的に知識は必要ありません。しかし、「当り前のことをさも、新しいことのように書いてしまう」「何を書いているのか、分からない単語がある」これらを避けるためには、専門知識も必要です。
小論文の練習は不可欠
以上から分かるとおり、「ただ書くだけ」では練習になりません。自分の思考パターンや、フィットしたルーティンを見つけることが練習です。正しい方法での「基礎練習」を行わない限り、それは練習にはなりません。「とりあえず書いてみよ!」ではなく、まずは小論文の全体像を掴むことをオススメします!