90分で800字!小論文の時間の有効な使い方とは?

「大丈夫だろ!」そう思って、いざ試してみると難しいのが小論文。それも当たり前です。なぜなら、みなさん「書く前の手順」を知らないのではないでしょうか?また、「こういう書き方があるよ~」という情報は多いけど、意外とここにフォーカスした記事は少ないです。

今回は、書く前の手順とそれぞれの時間配分について解説していきます。

小論文を書くまでに何をする?

小論文を書くときの手順

「書き始めると戻れない」ということを念頭において準備する必要があります。書き始めた時点で決めておいた方がいいことは、

・何を書くのか
・どう書くのか

この2点です。「何を書くのか」=主張の方向性と主張を説明する事項についてある程度決めておかなければ当然書き始めてはいけません。「どう書くのか」=構成も同じです。どんな「段落構成」にして。それぞれの段落は「理由」を書くのか、主張のまとめを書くのか、課題の原因を書くのか、決めてから書き始める必要があります。

では具体的な小論文を書くときの手順は?

①課題文を読み解く

まず最初に行うのは課題の分析です。課題の分析と言っても「求められているスキルの分析」と「テーマの意図の分析」の2つがあります。

  • 求められているスキルの分析

スキルの分析は、文字数や出題形式から行います。例えば、文章がすでに提示されていて、その意見を踏まえて自分の考えを述べる場合では、文章を短い時間で正確に読み取る能力が必要とされていることがわかります。テーマ型の出題形式では、テーマからどのような主張を展開するのかというクリエイティビティが求められていることが分かります。

  • テーマの意図の分析

これは、テーマの内容そのものから行うことが多いです。例えばコロナウイルスが流行した次の年には、コミュニケーションに関する小論文が様々な大学で出題されました。その場合必ずしもコロナウイルスに絡めないといけないというわけでもないですが、対面以外でのコミュニケーションが可能であることを頭の隅に置きつつ書き進めることはとても重要です。どのような時事問題や、学部自体の特性を考慮したテーマなのかを考えてみましょう。

②書くためのアイデアを出す

自分のアイデアを出すことが小論文ではとても重要になります。ここでおすすめな方法がブレインストーミングです!良いアイデアは「アイデアの量をたくさん出しておくこと」が前提条件になります。また、練習段階においては、テーマにおける周辺情報を検索することで、アイデアを広げていくことも有効でしょう。

よくある失敗は、ありきたりな一般論を書いてしまうというものです。綺麗な文章でもオリジナリティがなければ周りと差をつけることはできません。

③どのような構成で書くか決める

まず、小論文の書き方(フォーマット)をマスターしましょう。小論文には正解がないと思われがちですが、書き方や構成に関しては正解があります。理科の実験が毎回、課題→仮説→実験→結果→考察でまとめられるのと同じです。時間がないから「とりあえず書き始める!」としてしまうと、文字数が多すぎたり足りなかったりしてしまいます。

④書く&修正

一度書き上げたらしっかり見直しをして、書き直せる部分は書き直していきましょう。少し言い方を変えるだけで文章の印象は全然違いますし、誤字脱字はないに越したことはありません。ギリギリで書き上げるのはリスクになるので、たっぷりと時間を取るようにしましょう。

適切な時間配分は?

さあ、どのような手順で進めるのかはイメージできましたか?時間配分については、「練習前に自分で設定する」→「実際の時間を測ってみる」→「試験時間を踏まえて、調整する」→「理想の時間配分になるようにトレーニングする」。この方法で取り組んでみましょう!

基本的に90分で800文字なら、①30分②10分③20分④30分が理想な時間配分かなと思います。テーマ型だと、①に費やす時間を減らして、②に分配するのが理想です!

とにかく、重要なのは事前準備である①~③です。特に①で「スキルとテーマ」を読み違えた時点で、合格は一気に遠のきます。しっかりと時間をかけて、もったいないミスのないように心がけましょう。

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